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国立大学法人北海道大学における研究費の不正受給に対する措置について

平成26年10月6日
経済産業省北海道経済産業局

 経済産業省北海道経済産業局は、国立大学法人北海道大学(以下、「北海道大学」という。)より、公的研究費等の不適切な経理処理に関する調査報告を受け、当局からの委託研究事業等において、不適切な経理処理が行われていたことを確認しました。

 このため、経済産業省では不適切な経理処理を行った研究者に対しては、一定期間、経済産業省所管の全ての研究資金への応募申請を制限します。

 なお、北海道大学に対して不適切な経理処理により支払われた研究費については、既に必要な利息等を付して返還されています。

研究課題名及び不適切な経理処理を行った研究者

(1)研究課題名:
平成16年度地域新生コンソーシアム研究開発事業
「新規合成糖鎖高分子を用いた医療用接着剤の開発」
研究者:
北海道大学大学院 工学研究院 特任教授
(2)研究課題名:
平成18年度地域新生コンソーシアム研究開発事業
「赤カビ毒(NIV、DON)の高感度・迅速な検出定量試薬の開発」
研究者:
同大学大学院 農学研究院 特任教授
「糖由来ポリマー鎖を応用した医用ゲルシートの開発」
研究者:
同大学大学院 工学研究院 特任教授
(3)研究課題名:
平成19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業
「免疫賦活機能の高い植物性乳酸菌を加えた野菜ヨーグルト等の開発」
研究者:
元 同大学 遺伝子病制御研究所 教授
(4)研究課題名:
平成18年度戦略的基盤技術高度化支援事業
「生体内微量物質GGPL Ⅲの発酵生産法および高純度化法の開発」
研究者:
同大学大学院 農学研究院 特任教授
(5)研究課題名:
平成19年度戦略的基盤技術高度化支援事業
「同上テーマ」
研究者:
同大学大学院 農学研究院 特任教授
(6)研究課題名:
平成20年度戦略的基盤技術高度化支援事業
「同上テーマ」
研究者:
同大学大学院 農学研究院 特任教授
(7)研究課題名:
平成19年度地域資源活用型研究開発事業
「海洋性動物由来プロテオグリカンの実用化製造技術開発」
研究者:
元 同大学 遺伝子病制御研究所 教授

経緯

(1)平成23年7月、北海道大学への国税庁札幌国税局による税務調査の際、その取引先において研究費の不正使用が疑われる旨の指摘を受けたことから、同大学では、同年12月に不正使用調査委員会を設置し調査を実施しました。その結果、複数の教員が関与した研究費について不適切に使用された事実が判明しました。

(2)平成25年6月から平成26年6月にかけて、同大学より当局に対して研究費の不適切な使用の疑いに関する報告がなされ調査を実施した結果、不適切な経理処理が行われていたことが確認されたため、本日、当該不正受給に関する措置を決定しました。
なお、同大学においても、平成24年12月、平成25年11月に本件に関する調査結果の中間報告を、平成26年7月15日に調査の最終報告を公表しております。

不正の内容

 北海道大学の一部の研究者が、国等から得た研究費の一部を使用して、購入伝票に記載されている物品とは異なる物品を購入する、実際には使用しない消耗品を同大学の納品受付センターに納品させ、納品書及び請求書を提出した後に、当該消耗品を納入業者が持ち帰り、当該書類に基づき同大学から支払わせた代金を納入業者等に管理させる等の不適切な経理処理を行っていました。
 研究事業毎の不適切な経理処理額は、以下のとおりです。

(1)平成16年度地域新生コンソーシアム研究開発事業のうち、平成16年9月8日付けで北海道大学が日本アジア投資(株)から受託した「新規合成糖鎖高分子を用いた医療用接着剤の開発」
■不適切な経理処理額:179,655円

(2)平成18年度地域新生コンソーシアム研究開発事業のうち、平成18年9月1日付けで北海道大学が北海道ティー・エル・オー(株)から受託した「赤カビ毒(NIV、DON)の高感度・迅速な検出定量試薬の開発」
■不適切な経理処理額:620,523円

平成18年度地域新生コンソーシアム研究開発事業のうち、平成18年7月3日付けで北海道大学が(財)北海道科学技術総合振興センターから受託した「糖由来ポリマー鎖を応用した医用ゲルシートの開発」
■不適切な経理処理額:71,400円

(3)平成19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業のうち、平成19年9月3日付けで北海道大学が(株)函館酪農公社から受託した「免疫賦活機能の高い植物性乳酸菌を加えた野菜ヨーグルト等の開発」
■不適切な経理処理額:500,345円

(4)平成18年度戦略的基盤技術高度化支援事業のうち、平成18年11月30日付けで北海道大学が北海道ティー・エル・オー(株)から受託した「生体内微量物質GGPL Ⅲの発酵生産法および高純度化法の開発」
■不適切な経理処理額:515,029円

(5)平成19年度戦略的基盤技術高度化支援事業のうち、平成19年4月2日付けで北海道大学が北海道ティー・エル・オー(株)から受託した「同上テーマ」
■不適切な経理処理額:305,088円

(6)平成20年度戦略的基盤技術高度化支援事業のうち、平成20年4月1日付けで北海道大学が北海道ティー・エル・オー(株)から受託した「同上テーマ」
■不適切な経理処理額:1,025,076円

(7)平成19年度地域資源活用型研究開発事業のうち、平成19年9月3日付けで北海道大学が(財)釧路根室圏産業技術振興センターから受託した「海洋性動物由来プロテオグリカンの実用化製造技術開発」
■不適切な経理処理額:215,208円

不適切な経理処理に対する措置

 日本アジア投資(株)、北海道ティー・エル・オー(株)、(公財)北海道科学技術総合振興センター、(株)函館酪農公社、及び(公財)釧路根室圏産業技術振興センター(以下、「委託事業者等」という。)並びに不適切な経理処理を行った研究者に対し、以下の措置を講ずることとしました。

(1)不適切な経理処理を行った研究者に対し、次のとおり経済産業省所管の全ての研究資金の応募申請を制限します。

  1. 工学研究院 特任教授 平成27年度から3年
  2. 農学研究院 特任教授 平成27年度から4年
  3. 元 遺伝子病制御研究所 教授 平成27年度から5年

(2)委託事業者等に対して、事業の厳正な執行に努めるよう注意喚起します。なお、同大学に対して不適切な経理処理により支払われた研究費については、既に必要な利息等を付して返還されています。

問い合わせ先

○地域新生コンソーシアム・地域資源活用型研究開発事業

経済産業省 地域経済産業グループ地域新産業戦略室
TEL:03-3501-1511(内線2791~2795)

経済産業省北海道経済産業局 産業技術課
TEL:011-709-2311(内線2585)

○戦略的基盤技術高度化支援事業

経済産業省 中小企業庁経営支援部技術・経営革新課
TEL:03-3501-1511(内線5351~5355)

経済産業省北海道経済産業局 製造産業課
TEL:011-709-2311(内線2570)


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