| 当局では、道内IT企業が“成長の壁”を突破し持続的な成長を実現していくため、経営者のマネジメント能力の向上や経営資源である人材の育成策などをとりまとめる「IT企業の経営ステージアップ調査」を今年度実施しているところです。 この度、本調査のうち道内IT企業が直面する経営上の課題・問題点を把握するため実施したアンケート調査の結果をとりまとめましたので公表します。 道内IT企業の実態を経営面を切り口に“成長ステージ別”に分類・分析したのは今回が初めてです。 |
《調査結果のポイント》
- 1.マーケティング、ビジネス人材の育成・確保が経営上の大きな課題
- 道内IT企業における経営上の課題は、1.マーケティング、2.組織・人材マネジメント、3.技術開発の順に多くの課題を抱えていることが判明しました。
とりわけ、マーケティング面では、『挑戦期』、『成長期I』ステージを中心に顧客をくまなく回る営業力が不足し、販路の拡大が困難となっていることが明らかとなりました。また、組織・人材マネジメント面や技術開発面においても人材の確保、不足が突出して大きな課題となっていることが浮き彫りとなりました。
これらのことから、道内IT企業の特徴として、大きな市場である首都圏から離れているというハンディキャップの克服と、技術経営(MOT)によるビジネス人材育成が課題となっていることがうかがえます。 - 2.『挑戦期』ステージが“成長の壁”に直面
- 道内IT企業が成長過程で課題に直面した際には、1.社内カルチャーの刷新、2.機能別・階層型組織の導入、3.ビジネス再構築などで対応していることが明らかとなる一方、『挑戦期』及び『成長期I』ステージでは、こうした対応がうまく遂行できなかったとする割合が総じて高く、この点が成長への鍵となっていることが判明しました。
- 3.『成長期II』ステージの経営方策の重要度認識と実践度を手本に!
- 事業の継続、拡大などに際して必要となる経営方策における重要度認識と実践度の相関を見ると、『創業期』、『挑戦期』、『成長期』の各ステージで特徴ある分布が明らかとなりました。
『成長期II』ステージが重要度、実践度ともに高い一方、“成長の壁”に直面している『挑戦期』ステージ、とりわけ売上規模が小さい『挑戦期I』ステージでは実践度が最も低くなっていることが判明しました。
『挑戦期』ステージの企業経営者には、『成長期II』ステージの経営方策の実践度を手本に、経営マネジメントの実践が期待されます。
