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北海道大学白土教授が開発した世界初の「分子追跡陽子線治療装置」が完成

~ 北海道大学病院が陽子線治療センターを開設 ~

平成26年3月17日
経済産業省北海道経済産業局

 経済産業省北海道経済産業局では、北海道大学大学院医学研究科の白土(しらと)博樹教授による、「世界最先端のがん放射線治療装置の開発プロジェクト」について、これまで、職員の派遣や研究費助成等により支援してきました。

 このたび、世界初の「分子追跡陽子線治療装置」が完成し、北海道大学病院に「陽子線治療センター」がオープンします。

 本プロジェクトは、政府が、世界のトップを目指す30の最先端研究開発課題の一つとして選定したもので、平成21年度から5カ年計画で進めてきたものです。

政府による最先端研究開発支援の経緯と当局の関わり

 平成21年4月、政府は、研究者を最優先した従来にない全く新しい制度として「最先端研究開発支援プログラム(FIRST)」を創設、第84回総合科学技術会議において、世界のトップを目指す最先端研究開発30課題の一つとして、北海道大学大学院医学研究科の白土博樹教授による「分子追跡放射線治療装置の開発」を選定し、平成21年度から5カ年計画の国家プロジェクトとして開発に着手しました。

 当局としても、本プロジェクトが着実に進展し、その成果が、北海道大学病院において、国内外のがん患者の治療に利用されるとともに、国内さらには世界各国で導入されることを目的として、プロジェクト開始当初から職員を北海道大学に派遣するとともに、当省による研究開発費の助成や、国際標準を目指した活動等への支援を行ってきました。

「分子追跡陽子線治療装置」の特長

 がん細胞に放射線量を集中できる「陽子線」の特長を活かしつつ、体内で動いている腫瘍を狙い撃ちできる「動体追跡照射技術」と、陽子線ビームを腫瘍の形状に合わせてピンポイントで照射できる「スポットスキャニング技術」を組み合わせることで、大型がんの治癒率の向上、副作用の軽減が可能となりました。

 また、装置の小型化に成功し、設置面積を従来の約70%に縮小したことにより、既存の病院施設への導入が容易になるとともに、施設費、維持費の削減が可能となりました。(サッカー場からテニスコート2面分に小型化)

白土博樹教授プロフィール

1981年
北海道大学医学部医学科卒
1994年
同大学医学部放射線科講師
1998年
同大学医学部放射線医学講座助教授
2006年
同大学大学院医学研究科放射線医学分野教授

〈主な受賞歴〉

1995年
第1回梅垣賞(日本放射線腫瘍学会)
1997年
第1回原子力技術医学利用振興賞
2005年
第2回阿部賞(日本放射線腫瘍学会)
2007年
トムソンサイエンティフィック社リサーチフロント賞(臨床医学分野)

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