北海道経済産業局では、北海道のバイオ産業の振興を効果的・効率的に行うため、北海道バイオ産業クラスターの規模等の把握を目的とするアンケートやヒアリングによる調査を実施し、この度、その結果を「バイオレポート2007」としてとりまとめましたので、ご紹介いたします。
調査の結果、北海道バイオ産業クラスターの18年度の売上(見込み)は、約286億円と、7年連続の増加となり、力強く成長を続けていることが明らかとなりました。
今後、更に成長していくためには、バイオ企業の経営基盤の充実・強化はもとより、これまで以上に裾野拡大を図っていくことが重要です。
このため、当局では、バイオ産業と農林水産、食品産業等地域産業との連携強化による相乗効果現出を目指す「北海道バイオ産業成長戦略」をこの4月からスタートさせ、関係者と一丸となって、北海道バイオ産業の更なる発展に向けて取り組んでまいります。
【バイオレポート2007の主なポイント】
1.力強く成長を続けるバイオ産業クラスター
北海道バイオ産業クラスターの参加企業の平成18年度売上高(見込み)は約286億円で、前年度比11.7%の増加と7年連続の増加となるなど、力強い成長を続けています。(本文3〜4頁)
また、研究開発投資や設備投資の意欲も高いなど、今後の成長にも期待の持てる内容となっています。(本文5〜6頁)
2.高い成長力を見せる大学発バイオベンチャー
大学発バイオベンチャーの平成18年度売上高(見込み)は約20億円で、6年連続で増加を続けるなど、引き続き高い成長力を見せています。一方、研究開発費の割合が売上高の42.8%と高く、また、創薬系大学発ベンチャーは開発期間が長いという特性もあるため資金調達が課題の一つとなっています。
また、17年度以降、大学発バイオベンチャーの設立は少なくなってきており、今後は創業支援に加え、人材の確保・育成、販路開拓面を中心に経営基盤の強化に資する支援が重要となります。(本文8頁)
3.バイオ企業の研究開発活動
バイオ企業の平成18年度研究開発投資額(見込み)は約29億円で、売上高に占める割合は10.3%となり、高い意欲を持った研究開発活動が展開されています。
研究開発に取り組んでいる企業の平均的な姿をみると、1企業当たり2件の研究テーマに、4名の研究開発従業員が携わり、37百万円の研究開発費をかけて、2年後の商品化を目指して研究開発をしていることがわかりました。(本文10頁)
また、研究開発に関する課題は、トップには「資金の確保」(59.1%・55社)、次いで「研究員の確保・育成」(50.5%・47社)、「市場動向の把握」(46.2%・43社)が挙げられました。(本文13頁)
4.産学連携が活発、地域産業との連携により新たな発展ステージへ
バイオ企業の連携状況をみると、約9割(82社)の企業が大学、企業等と連携した取り組みを行っており、特に大学との連携が多く、活発な産学連携が行われています。(本文17頁)
大学等教育機関が連携相手の場合は、共同研究や委託研究・評価試験が約9割を占めていますが、民間企業が連携相手の場合は、製品・サービスの共同開発など研究開発に関する連携が約6割で、そのほか販売協力や生産協力、共同事業など多様な連携内容となっています。(本文18頁)
また、バイオ企業と、農林水産、食品等北海道が特色を有する地域産業とのコラボレーションの動きが出始めており、今後、これらの動きが一層進展してくれば、新たな発展ステージを迎えるものと期待されます。(本文19頁)
- 調査概要
- 目次
- 序章 北海道バイオ産業クラスターの概要
- 第一章 力強く成長を続ける北海道バイオ産業クラスター
- 第二章 バイオ企業の研究開発活動
- 第三章 バイオ企業の更なる成長を目指した取り組み
- 第四章 北海道バイオ産業の更なる発展に向けて
- (参考1)北海道バイオ企業 売上分布・推移
- (参考2)2006年度・バイオ企業の具体的成果報道例

