北海道経済産業局・特許庁では、1月27日に北見ホテル黒部にて、「知的財産活用による『モノ作り技術の承継』セミナー」を開催しました。
セミナーではまず、(株)光合金製作所 代表取締役会長の井上 一郎 氏に、「我が社の技術はいかにして引き継がれているか」と題して基調講演を行っていただきました。井上氏は、技術の承継を図る上での「人材育成と商品開発」「知的財産戦略と企業経営」を中心に、自社の取り組み等を紹介されました。
パネルディスカッションは、「技術の承継〜カギを握る知的財産に対する取り組みとは〜」というテーマで議論が行われました。コーディネーター役の吉田国際特許事務所 所長で弁理士の吉田 芳春 氏が議論の進行を務め、井上氏と北見木材(株) 代表取締役社長の廣瀬 英雄 氏がパネリストとして参加。独自の技術力を持つ両社における企業経営のあり方や技術を伝える上でのポイント等について紹介がなされました。
以下に、当日の模様と参加者の声をご紹介します。
実施概要
- 日時
- 平成21年1月27日(火)14:00〜16:00
- 場所
- 北見ホテル黒部(北見市北7条西1丁目)
- 主催
- 経済産業省北海道経済産業局・特許庁
- 協力
- 北海道知的財産戦略本部、オホーツク産学官融合センター
- 参加者
- モノ作り企業経営者・技術者・知的財産担当者、支援機関職員等72名
- プログラム
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- ●主催者挨拶:経済産業省北海道経済産業局 地域経済部長 牧内 勝哉
- ●基調講演:「我が社の技術はいかにして引き継がれているか」
- (株)光合金製作所 代表取締役会長 井上 一郎 氏
- ●パネルディスカッション:「技術の承継〜カギを握る知的財産に対する取り組みとは〜」
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- パネリスト
(株)光合金製作所 代表取締役会長 井上 一郎 氏
北見木材(株) 代表取締役社長 廣瀬 英雄 氏 - コーディネーター
吉田国際特許事務所 所長/弁理士 吉田 芳春 氏
- パネリスト
セミナーの模様
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主催者挨拶 |
基調講演:井上 一郎 氏 |
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パネルディスカッションの模様 |
パネリスト:廣瀬 英雄 氏 |
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コーディネーター:吉田 芳春 氏 |
会場風景 |
講演内容のポイント
【基調講演】
- 技術を伝えていくことは、容易なことではない。技術の承継は、社内における人と人との交わりから生まれていくものだからだ。
- こうした中でも、重要なポイントがいくつかあるだろう。そうしたポイントの中で最も大きいと考えられるのは、その企業の理念・使命を社内全員で共有すること。
- このため、教育は欠かせない要素。社員には社の方針や目標を徹底して考えてもらうことで、それを支える技術の基礎が掴めてくると思っている。
- その技術の基礎の多くは知的財産。権利化するのも手だし、ノウハウ化するのも手。いずれにしても、技術を守り、活用し、次世代に伝えていくためには、その内容に適した方策をとる必要があることを念頭に、企業のトップはビジョンを社員へ示す必要があると考えている。
【パネルディスカッション】
- 光合金製作所では、特許申請のための書類作成作業を通じて社員に「考える姿勢」を身につけさせており、また、ノウハウを身につけた社員がほかの社員を教育する体制を「意識的に」築き上げている。
- 北見木材では、製造作業の一部を海外に委託する際に、技術やノウハウが流出しないように作業内容を分離し、こうして分離した個々の作業を別個の会社にそれぞれ任せている。
- 前者は、伝承すべき技術を「特許申請」という取り組みを通じて社内に広げている。後者は、技術力の流出に細心の注意を払っている。いずれの取り組みも、「コア技術を絶対に手放さない」という点で非常に重要。また、技術の承継を行っていく際、その伝え方は異なっても、「人」を核にして行っていくことがポイント。
- 技術を核とする経営・事業展開には、こうした視点が大事。
参加者の声
- 「技術系」モノ作り企業と「技能系」モノ作り企業を対比して話が聞けたところがよかった。
- 知的財産に対する考え方として、特許として出願した方がよい場合と、秘密(ノウハウ化)にした方がよい場合と、違いがあることがはっきりしてよかった。






