経済産業省は、女性、外国人、高齢者、障がい者等を含め、多様な人材の能力を活かしてイノベーションの創出、生産性向上等に取り組む企業21社を「新・ダイバーシティ経営企業100選」として選定しました。
道内からは障がい者雇用に取り組む「北海道はまなす食品(株)(北広島市・食品製造業)」が選定されました。
北海道内の受賞企業
◆北海道はまなす食品(株) 代表取締役社長 永田 吉則
- 障がい者雇用とビジネス拡大の両立を目指し、障がい者の能力開発・職域開発の推進により生産能力の向上を実現
- 同社は、納豆製造業、食品包装事業、障がい者の能力開発事業(職業訓練センターの運営)を行っている。
設立以来、会社経営と障がい者の職業訓練と雇用(一般就労)促進を両立させることを社是として事業活動を続けてきたが、納豆製造業については、各種コストの高騰や、国内の消費低迷、一方でアジア諸国での日本食への関心の高まりを受け、新規顧客の獲得に向けた商品開発と市場開拓が課題となっていた。
そこで、積極的な商品開発、新たな生産設備の導入、作業工程の見直しを行い、障がい者や女性パートの適性を活かした配置、職域開発や能力開発の推進を実施した。
また、「気づきメモ」制度の導入や全員研修の実施など、多様な人材を活かす、各種の取組により、障がい者雇用は5年間で16名から29名に増加するとともに、売上が大きく拡大した。
「新・ダイバーシティ経営企業100選」について
「ダイバーシティ経営」とは、「多様な人材が持つ能力を最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」を指します。
経済産業省では、ダイバーシティ経営のすそ野を広げるため、様々な規模・業種の企業における「ダイバーシティ経営」への積極的な取組を「経済成長に貢献する経営力」として評価し、ベストプラクティスとして発信する「ダイバーシティ経営企業100選」(経済産業大臣表彰)を平成24年度から実施しています。