経済産業省北海道経済産業局は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、企業活動が縮小し従業員の雇用維持の課題を抱える産業と、人手不足の課題を抱える産業との間で産業間マッチングを試行的に実施しました。
マッチングが成立した事案から、在籍出向という雇用形態によって人材活用することにより双方の課題を解決したモデルケースをとりまとめました。
概要
新型コロナウイルス感染拡大は、各産業の雇用状況について影響を与えています。
宿泊業やサービス業等では、企業活動の縮小により従業員の雇用維持に苦慮する一方、農業や食品加工の現場では、人手不足が深刻化している状況です。
そこで、北海道経済産業局は、日本政策金融公庫と北洋銀行の協力を得て、従業員を解雇することなく雇用を維持したい産業から、人手が不足している産業へ人材を出向という形態等で融通する産業間マッチングを実施しました。
これまでに延べ20組のマッチングを行い、3組が契約に至っています。
これまでの経過
- 5月中旬:当マッチング事業の開始
- 6月下旬:1組目のマッチングの成立
- サービス業(航空関係運航サービス)から農業へ出向
- 7月中旬:2組目、3組目のマッチングの成立
- サービス業(ブライダル)から農業へ出向
- サービス業(ブライダル)から農業へ出向