経済産業省北海道経済産業局では、平成28年度地域中核企業創出・支援事業において、北海道を代表する菓子メーカーの1つである(株)もりもと(千歳市)が実施する道外・海外の需要開拓を支援しています。本事業によるこれまでの成果と今後の事業計画をお知らせします。
事業概要
経済産業省では、地域産業の裾野拡大を目指すため、支援人材・支援機関の活用によるネットワークの構築、事業実施体制の整備、事業化戦略の策定、販路開拓等を通じて、地域経済を牽引する「地域中核企業(候補)」を支援しています。
平成28年度地域中核企業創出・支援事業のうち(株)もりもと(千歳市)を地域中核企業とした事業では、道外観光客やインバウンド、アジア市場等海外の需要獲得を強化するため、北海道産原材料を使用した新商品開発や賞味期限長期化等の技術開発、道外・海外での市場調査等の取組を進めています。(委託先:(株)道銀地域総合研究所)
詳細は以下をご覧ください。
進捗状況
道外・海外向けに北海道産原材料を使用した新商品を商品化し発売
- 北海道立総合研究機構と共同開発した北海道産素材100%商品の第1弾として「どら焼き」「冷やしあずき」を10月に発売。第2弾として2品の発売を予定。
- 仁木町産さくらんぼ(水門)を用いた商品「チェリージュエリー」を10月に、北海道産素材ベリーを用いた新商品「北海道ベリークッキー」を11月に発売。12月には、同様に北海道産素材ベリーを用いた新商品「北海道ベリーチョコレート」の発売を予定。
(別途(株)もりもとにてプレス発表を予定。)
海外展開に欠かせない賞味期限の長期化等の技術開発を実施
- 北海道立総合研究機構との共同で、合成保存料を使用しない賞味期限の長期化や道産果実の菓子適性評価、商品化の技術開発を実施。
- 「雪鶴パルミジャーノ」の賞味期限を12日から14日へ延ばすことに成功。9月中旬から延長化された商品に切り替えて発売し、売上が大きく増加。((株)もりもとの売上データによる)
- 今後も順次、研究成果を商品化へと反映していく。
市場ニーズや課題を把握するための調査の実施
- 海外における市場調査・プロモーション活動
- 来道する外国人観光客の土産商品に対するニーズを把握するため、北海道産原材料を使用した新商品の試食及びアンケート調査を実施。
- 台湾国際トラベルフェア(台南) 平成28年12月2日~5日
- タイ国際旅行フェア(バンコク) 平成29年2月15日~19日
他、中国・香港・タイ・シンガポールを計画中
- 道外百貨店で開催される催事販売等
- 道外客の北海道産原材料を使用した商品に対するニーズを把握するため、道外の百貨店で開催される催事において北海道産素材100%商品を販売。
- 遠鉄百貨店(静岡県浜松市)平成29年1月
- 大丸神戸店(兵庫県)平成29年2月
他、スーパーマーケットでの販売を計画中。
- 同社工場における工場モニター調査
- 国内外の観光客の需要の拡大を図るため、体験型お菓子工場として受入体制の確立を目指し、平成29年2~3月、地域の消費者層を対象にしたモニター調査を、40名規模で複数回試行的に実施。