経済産業省北海道経済産業局は、岩見沢農業高校が生産するグローバルGAP農産物を活用して、(株)もりもと(菓子製造/千歳市)と同校生徒が共同で原料選び・商品開発・販売を行うプロジェクトをモデル事業としてサポートしました。
なお、高校生が生産したグローバルGAP農産物を活用した加工食品の開発は道内初の試みです。
背景
- 岩見沢農業高校は、平成29年11月に、農業生産工程管理の国際規格「グローバルGAP」認証について、同時取得では国内最多の9品目で取得。平成31年1月23日には、1品目追加し、10品目の認証を取得するなど、先進的な農業教育を実施しています。
- (株)もりもとは、良質な道産原料にこだわった菓子製造・販売を行っており、輸出促進やインバウンド対応を目的に、GAP農産物を原料とした菓子開発を強化しています(自社工場のHACCP化も推進)。
- 当局ではこの両者の取組をサポートしており、本プロジェクトは、食関連人材の育成とグローバルGAP農産物の加工活用のためのモデル事業として実施しました。
プロジェクト内容
提案農産物プレゼン会
平成30年12月12日に、同校生徒から同社にグローバルGAP認証の「黒大豆」、「もち米」、「カボチャ」について、味、特性、菓子適性等につき説明するとともに、「素材の良さを生かせる」として、和菓子での活用を提案。
商品試作会
平成31年1月15日に、同校のグローバルGAP認証「黒大豆」を活用した和菓子の試作を同社職人と同校生徒が共同で実施。味、香り、食感が最適となる大豆の炊き方や配合について実証し、試作品が完成。
商品発表・販売会
試作会を経て、黒大豆を活用した餅菓子「豆餅棒(まめもちぼう)」が完成。平成31年2月2日・3日に商品発表会及び販売会をコープさっぽろ岩見沢南店において開催。2日間で限定1,500個を販売。