生産活動
~ 持ち直しの兆し ~
- 2月の鉱工業生産は、前月比▲1.1%と3か月振りの低下、前年同月比+3.1%と3か月連続の上昇となった。
- 窯業・土石製品工業、電気機械工業、食料品工業等が低下、輸送機械工業、パルプ・紙・紙加工品工業等が上昇した。
【企業ヒアリング内容】
- 2月は悪天候などにより船積みが滞った影響でセメントが計画通り出荷出来ず在庫量が高止まりしたことから生産を落とした。(窯業・土石)
- 世界経済の停滞、半導体業界の生産調整の影響を受けて低調な生産を続けており、未だに先行きの明るさがみえない。(電子部品)
- 昨年夏の天候不順でビートの発育が悪く、十分な原材料が確保できなかったことにより、製糖期間が早めに終了した。(食料品)
- 前月、完成船舶の受け渡し作業で一時的に生産水準が低下したが、2月は通常の生産に戻った。(輸送機械)
- 今春の段ボール市況は値上げされる見込みで、駆け込み需要があり生産量を増やした。(紙パルプ)
- 特殊車両の更新などを背景に受注が増えていて、先月に引き続き高水準の生産を維持している。(輸送機械)
- 先月に引き続きフル生産で道内外の需要に対応している。バックアップ生産が続いているほか、今後、生産ラインの定期修理を控え、在庫の積み増しをしていく。(石油製品)
- 2月は設備の不具合等により生産量は減少。輸出は徐々に円安となっていることから増加の方向で検討している。(鉄鋼)
- 蛇篭は公共工事関連の受注が予想以上に減少しており低水準であるが、建築用金網は春以降、民間ビルの建設で動き出す見込み。(金属製品)
経済産業省北海道経済産業局 総務企画部 企画調査課