第4回 日本医療研究開発大賞 経済産業大臣賞を北海道から初受賞

~ 動体追跡粒子線がん治療システムの開発と実用化 ~

2021年1月8日
経済産業省北海道経済産業局

 内閣官房が主催する、第4回日本医療研究開発大賞において、北海道大学白土教授を中心としたグループによる「動体追跡粒子線がん治療システムの開発と実用化」が、経済産業大臣賞を受賞しました。
 経済産業省北海道経済産業局では、道内大学・企業等が行う医工連携に関する研究開発等の活動支援に取り組んでおり、本システムの開発には2011年から継続して支援を行っています。

受賞者

【受賞案件名】
動体追跡粒子線がん治療システムの開発と実用化
【受賞者】
  • (株)日立製作所
  • (大)北海道大学 教授 白土博樹

受賞概要

 陽子線がん治療は、他の放射線治療に比べ副作用が少なく、高い治療効果が期待できるが、正常部位にも高い線量を照射するという課題がある。
 この課題に、北海道大学開発の「動くがんを追跡できる動体追跡技術」と日立の「がん患部形状に合わせ粒子線を精密照射できるスポットスキャニング技術」を融合した動体追跡陽子線がん治療装置を産学連携で共同開発、実用化し国内外へ普及させたことが評価されたもの。

日本医療研究開発大賞とは

 医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に関して、功績を称えることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めるための賞です。
 うち、経済産業大臣賞は経済及び産業の発展から特に顕著な功績が認められる事例を表彰するものです。

 詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。

参考

 経済産業省では、がん放射線治療装置の開発について、当局職員の派遣や研究費助成等の⽀援を行い、2014年には、世界初の「分⼦追跡陽⼦線治療装置」が完成し、北海道大学病院に「陽⼦線治療センター」がオープンしました。

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