不用品の買取の査定で呼んだだけなのに、大切にしていた指輪まで買い取られた

 不用となった服や靴を買い取ってもらおうと思い、広告に載っていた買取業者を査定のため自宅に呼んだ。売ろうと思っていた品物を見たあとに「ほかに使わなくなったアクセサリーとかないですか。」と言われた。「ありません。」と応えたが、私の指輪を見て「今なら高く買い取れるのでそれを売って欲しい。」と言い出した。手放したくなかったが、こちらは一人暮らしで、相手が大柄な男性だったため怖くなってしまい、買取を承知して相手に手渡してしまった。大切なものなので返品して欲しい。

アドバイス

 自宅まで来て不用品を買い取ってくれるサービス(訪問購入)は便利なものですが、一方で本事例のように売るつもりがないものまで買い取られる、あるいは安く買いたたかれるといったトラブルも少なくありません。
 本人が買い取って欲しいと意思表示をしていないものについて、業者が買い取っていくことはできませんので、買取を希望しない場合は「売りません。」とはっきり伝えましょう。
 訪問購入の場合は、契約にかかる書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフをすることができます。
 また、訪問購入の場合、物品を買取業者にいったん引き渡してしまうと、第三者に転売されたり、あるいは加工されてしまったりするなど元の物品の返却ができないといったトラブルも起こりえます。
 訪問購入の場合は、こうしたトラブルを防止するため、クーリング・オフ期間は物品の引渡を拒絶することができます。この期間に本当に手放していいものかどうか冷静に検討をするようにしましょう。

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