パッケージデザインコンテスト北海道 2021 パッケージデザインコンテスト北海道 2021

経済産業省 北海道経済産業局

第一印象は、パッケージで決まる。 第一印象は、パッケージで決まる。

社会情勢が大きく変化し、モノに触れることをためらってしまう昨今、
デリバリーサービスなどオンラインを活用したリモートコミュニケーションが急成長し
パッケージデザインが果たす役割も変化し続けています。
商品には自信があるけれど、なかなか良さが伝わらない…
このコンテストをきっかけに商品の可能性を広げたい事業者の想いと、
あなたのデザインが出会う事で「新たな価値」を生み出してみませんか?
受賞作品が商品化になるまで、デザイナーと事業者が本気で取組むコンテストです。
あなたのアイデアをお待ちしております。

Flow

応募のながれ

STEP1
応募する商品の決定
対象商品一覧より、応募する商品をお選びください。
STEP2
応募概要の確認
事前に応募要項をご確認ください。
STEP3
エントリーする
エントリーシートにご記入の上、
E-mailに添付してお送りください。
エントリー期間
STEP4
出品票を送る
出品票に必要事項を記載し、
作品画像を必ず添付の上、
E-mailにてお送りください。
1次審査募集期間
STEP5
モック作品を送る
1次審査で選出された方のみ、
締切日までにモック作品を提出してください。
2次審査締切日

OBJECT PRODUCT対象商品

黒豆きな粉
株式会社小田壱
幕別町
黒豆きな粉
うどんや花あかりのソフトバウムクーヘン
和食や 花あかり
江別市
うどんや花あかりのソフトバウムクーヘン
たつかま
有限会社ヤマシメイチ尾崎商店
岩内町
たつかま
おばあちゃんのとり五目
とり丸亭
旭川市
おばあちゃんのとり五目
ReTAKO
小笠原 宏一 (個人事業主)
苫前町
ReTAKO

1

黒豆きな粉

商品概要
日本有数の農業地帯・十勝。その魅力を、農産物の加工品を通して発信している株式会社小田壱の事業の一つが、十勝の代表的な農産物、豆を使った商品の開発・販売です。「黒豆きな粉」には、よりすぐりの十勝産黒大豆を使用。独自のロータリー式焙煎方式で、じっくり時間をかけて、大豆の芯まで熱を通します。さらに粉の目を細かくする作業を行い、香ばしさの中に甘みもきちんと残る、質の高いきな粉をつくり上げています。包装も手詰めで行うなど、きな粉本来のおいしさを伝えるための手間暇は惜しみません。高たんぱく質で、無添加・無着色の純正自然加工食品「黒豆きな粉」。アイスクリームにかけて食べるのもおすすめです。
担当者からひとこと
企業の個性を出した商品づくりや、こだわりを販売するのが私たちの使命です。厳選した十勝産黒大豆の「黒豆きな粉」は、全国の北海道物産展や自社ホームページ、ふるさと納税の返礼品として、皆さまにお届けしています。今は40~60代くらいの女性を中心に売れている印象です。今後はセレクトショップなど、売り場を広げることも考えています。従来のイメージを変えることで、十勝の良さを知ってもらう機会につなげていけたらと思います。
パッケージデザインについての要望
●企業のロゴは必須。
●ファスナー付の形状と80gの内容量は維持したい。
●色はおまかせ。高級感を出してほしい。
●現状、中身が見えるパッケージだが、そこはおまかせしたい(きな粉自体は黄色)。
●北海道十勝産の黒大豆、産地の幕別町はアピールしていきたい。
●無添加・無着色がわかるとうれしい。
●製造方法のこだわり(ロータリー式焙煎方式やきめ細やかな製粉、香ばしさの中にある甘 み)の魅力を伝えたい。
●現代風でおしゃれなデザイン希望。
●商品名のフォントも自由にイメージしてほしい。

2

うどんや花あかりの
ソフトバウムクーヘン

商品概要
小麦のまち・江別市で、自家製うどん和食店「和食や 花あかり」を営むバウムフラワー合同会社。代表が、札幌の専門店で食べたバウムクーヘンのおいしさに感動したことをきっかけに、バウムクーヘンの商品開発を始めました。もちもちとした食感と香りの高さが特徴で、幻の小麦と呼ばれる江別産「ハルユタカ」の小麦粉、江別市で50年以上、養鶏場を営んでいる太田ファームがこだわりの方法で育てた純国産鶏のたまご、江別や江別近郊でとれた甘みの深い田中養蜂場のはちみつと、江別生まれの素材を中心に、北海道バターなどを使用。一本ずつ丁寧に焼き上げた、香り豊かな、フワフワしっとりのバウムクーヘンです。
担当者からひとこと
バウムクーヘンは当社が今一番力を入れている商品。主にうどん店の店頭で売れています。ホームページでも販売しており、今後は販路の拡大も検討中です。味はプレーン、ハニー、チョコ、黒みつ、抹茶の5種。ターゲットは30代後半~50代の女性です。現在のパッケージはパンフレットを巻き、リボンで結んだだけのもの。江別のおいしさを多くの方に知ってもらいたいので、地元素材にこだわっていることがわかるデザインを期待しています。
パッケージデザインについての要望
●商品名の「ソフトバウムクーヘン」の部分は、英語やひらがな表記でもOK。
●現パッケージの「花」のハンコ風ロゴは使っても使わなくてもOK。
●密閉パックで、中のバウムクーヘンが見えるようにしたい。
●誰でも簡単、早く、キレイに包装できるパッケージにしたい。
●お客さまがパッケージを二次利用できるような、遊び心を持たせてほしい。
●味は5種あるが、共通デザインでOK。味を記載できる工夫があるとうれしい。
●色はおまかせだが明るくキレイな配色で、他にはない斬新さを希望。
●女性に好まれそうな、美しいデザインにしたい。
●和のイメージは踏襲しなくてOK。
●江別産素材へのこだわりを全面的に出したい。

3

たつかま

商品概要
北海道では「たち」と呼ばれる、スケトウダラの白子。新鮮なたちを原料につくられたかまぼこが、岩内町の郷土料理「たちかま」です。ヤマシメイチ尾崎商店のたちかまは、「たつかま」の名で地元の方に古くから親しまれています。70年以上変わらぬ製法で、丁寧に手づくりした「たつかま」は、ふわっと弾力のある食感と、たちならではのクリーミーで濃厚な風味が特徴。毎年、11~2月の期間限定販売で、その味わいを求めるリピーターも多く、テレビ番組などでも紹介された実績があります。水揚げ量が限られていることや、鮮度が命なため24時間以内に加工することから大量生産が難しく、幻のかまぼことも言われています。
担当者からひとこと
デザインを変えたいと考えていたところで出会った、今回のお話。現在は自店での販売のほか、電話やFAX受付、自社オンラインショップ、地元スーパーなどで取り扱っています。札幌をはじめ、東京、大阪の百貨店での北海道物産展などでも販売したいので、商品の質の良さが伝わる、高級感あるデザインにしたいです。グルメな大人をターゲットに、「たつかま」を広く知っていただけたらと思います。皆さんのアイデア、楽しみにしています。
パッケージデザインについての要望
●4個入りケースでのデザインをしてほしい。現状のプラスチックケースの形状に、特にこだわりはない。
●道外での販路を考え、商品名は現状パッケージの「たつのかまぼこ」でも「たつかま」でもOK。「スケトウダラの白子のかまぼこ」をイメージさせる新たな商品名の提案も可。
●販売は冷蔵のみで、送ることも考慮したデザインにしてほしい。
●水分を含み、やわらかくてデリケートな商品のため、水漏れや型崩れに注意したデザインにしてほしい。
●中身を一部でも見せることで、商品のやわらかさを伝えたい。
●郷土料理の持つ素朴さと、高級感を両立してほしい。
●和のイメージ、もしくは北海道の冬をイメージできる、洗練されたデザインを希望。
●「ヤマシメイチ(ロゴ)尾崎商店」は入れても入れなくてもよい。
●ヤマシメイチのロゴをデザイン上で活用すること自体も問題ない。

4

おばあちゃんのとり五目

商品概要
北海道産の食材の積極的な活用や、新子焼き、旭川しょうゆ焼きそばといったご当地グルメなど、「地元の食」にこだわっているとり丸亭。「おばあちゃんのとり五目」は、北海道産の鶏肉に、ごぼうやにんじん、ひじきを入れて煮込んだ、無添加のまぜご飯の素です。温かなごはんに混ぜるだけという、炊き込む必要がない手軽さがうれしいところ。忙しい人はもちろん、普段お料理をしない人や、お料理を始めたばかりという人にもぴったりです。栄養バランスも考えている商品なので、日々の健康が気になる方にもおすすめ。うどんなど、ゆでた麺類にまぜても、おいしく食べることができます。
担当者からひとこと
震災やコロナ禍を経験し、日持ちのするおいしいものを提供したいと思って開発した商品。自店、道の駅あさひかわ、JR旭川駅内の「駅naka」で販売しているほか、ふるさと納税の返礼品にもなっています。今後はさまざまなお店へ卸していくこと、全国百貨店での物産展での販売も考えています。知名度が低いので、これを機に多くの人に知ってもらい、お店の味を家で楽しんでほしいです。どんなデザインに出会えるか、今からワクワクしています。
パッケージデザインについての要望
●現在は2袋1セットで販売しているが、今後は1袋(120g)と個別で販売できるようにしたい。
●スタンドタイプであれば形状は問わない。立てた時に見やすく、中身が見え(一部でも可)、「おいしそう」と感じるデザイン希望。
●「かんたん」「混ぜるだけ」「道産」「無添加」を強調したい。
●マスコットキャラクターを入れてほしい。
●お店のロゴは必須。
●北海道のお店であることをわかるようにしてほしい。

5

ReTAKO

商品概要
美しい海と緑、風車が印象的なまち・苫前町の特産品であるタコ。しかし近年は海の環境変化などから、その漁獲量が減少傾向にあります。タコが泳ぐ豊かな海を未来へつなぐ、持続可能な漁業の実現を目指して立ち上げたプロジェクトが「ReTAKO(リタコ)」です。プロジェクト名であり、ブランド名であり、商品名でもある「ReTAKO」。水揚げ量などをおさえるために、資源管理に取り組む若い漁師からタコを直接購入する仕組みを考えています。商品はタコの足をやわらかく下ゆでしたもの、生のもの、頭を下ゆでしたものの3種類を瞬間冷凍。鮮度抜群のタコを味わうことで、漁師の想いと未来へつながる、SDGsを考えた商品です。
担当者からひとこと
「ReTAKO」としての販売は、まさにこれから。自社サイトや外部ECサイトなどで販売予定です。ターゲットは道内外、子育て世代、料理やアウトドアが好きな人、環境問題に興味がある人など。タコの購入を通して若い漁師と消費者をつなぐことは、収入の安定や資源の確保はもちろん、漁業のリアルや魅力を感じてもらえるチャンス。デザイナーさんと共に、課題解決を図るプロジェクトのファンを増やしたいです。
パッケージデザインについての要望
●「ReTAKO」を印象付けるデザイン希望。ブランド名は「ReTAKO」。商品名は「ReTAKO」でも、新たな商品名の提案でもOK。
●真空パックの商品を入れる、化粧箱のデザインを考えてほしい。
●冷凍商品なので、低温や水に強い素材で考えてほしい。
●環境に配慮した素材、リサイクル素材等だとうれしい。
●高級感を出したい。
●古き良き「The 海産物」的デザインではなく、新しい取組を象徴するような、未来的で、親しみあるデザインを希望。
●商品はタコ足(ゆで・生)・タコ頭(ゆで)の3種類であり、3種共通でも違うデザインでもOK。商品がそれぞれタコ足ゆで、タコ足生、タコ頭だとわかる工夫がほしい。
●商品化の際には企業ロゴマーク(新屋号の“inakaBLUE”)をパッケージ裏面に表示させる予定
※尚、当該企業ロゴマークのパッケージデザイン上への反映の有無は、商品デザインの審査におい ての評価に影響しません。

Jury

外部審査委員

白本 由佳氏
白本 由佳
アートディレクター/グラフィックデザイナー

株式会社SHIRO代表
静岡県出身。株式会社新村デザイン事務所、株式会社ドラフト、POSTALCOを経て、独立。2019年株式会社SHIRO設立。日本グラフィックデザイナー(JAGDA)正会員。 2020年女子美術大学非常勤講師。
主な受賞歴:2014年東京ADC賞受賞、2015年日本パッケージデザイン大賞食品部門 銀賞受賞、2015年JAGDA新人賞受賞、2015年東京ADC賞受賞。

鎌田 順也氏
鎌田 順也
アートディレクター/グラフィックデザイナー

KD主宰。
1976年北海道生まれ。きのとや、松尾ジンギスカン、トモエ福山醸造、MORIHICO.「森彦の時間」など北海道の老舗企業をはじめとして、東京、横浜、千葉、奈良、山口など全国各地の企業ブランディングなどを幅広く手がける。近年は柏市 道の駅しょうなん、ニセコ町役場庁舎、芽室町役場庁舎、沼田町沼田厚生クリニックのサイン計画など行政の案件も多い。主な受賞歴:ニューヨークONESHOW金賞、ロンドンD&AD金賞、JAGDA新人賞、日本サインデザイン賞最優秀賞、日本パッケージデザイン大賞金賞、グッドデザイン賞など。審査員として、2025年大阪・関西万博ロゴマーク、ロンドンD&AD2019パッケージ部門などに招請される。

岡田 善敬氏
岡田 善敬
グラフィックデザイナー/アートディレクター

1974年北海道帯広市出身。専門学校札幌デザイナー学院卒業後、1995年札幌大同印刷株式会社入社、現在に至る。アイデアとユーモアを忘れず、人の心を動かすデザインを目指す。主な受賞歴:札幌ADCグランプリ(’08年、’12年、’15年、’18年)、札幌ADC2009準グランプリ、 2009年 JAGDA新人賞受賞、 東京ADC賞( ’08年、’13年)他多数。
主な著書:「オバケ!ホント?」(福音館書店)、「恐竜骨ぬりえ」(KADOKAWA)、共著として「NHKノージーのひらめき工房 ノージーのひまつぶしブック」。