第2回北海道BCP推進会議を開催しました
平成31年1月18日
経済産業省北海道経済産業局
経済産業省北海道経済産業局
経済産業省北海道経済産業局では、平成30年12月21日に「第2回北海道BCP推進会議」を開催しました。
本会議では、北海道胆振東部地震発生時におけるBCP策定企業及び関係機関の対応状況や、中小企業の災害対策及び事業継続の取組に関する情報共有、意見交換を行いました。
開催概要
- 【日時】
- 平成30年12月21日(金)13:30~15:30
- 【場所】
- 経済産業省北海道経済産業局 第1会議室
- 【出席者】
- 北海道BCP推進会議構成機関(22団体)
プログラム
- 北海道経済産業局からの情報提供
- 道内企業のBCP取組事例
- 北海道胆振東部地震とBCP【北海道コカ・コーラボトリング(株)】
- <概要>
- 2003年の十勝沖地震を契機にBCPを策定。緊急時の対応、やるべきことを明確にするため、文章ではなく図や表を多用している。
- 今回の震災では倉庫機能に大きな被害はなく、十勝沖地震時よりも復旧時間は早かったが、一方で停電による影響が大きく、電力の重要性を痛感した。
- 今後、製品の安定供給、停電対策、BCP見直しへの対応を図る。また、一企業だけのBCPには限界があり、企業間連携や地域間連携も考える必要がある。
- BCPに掛かる取組、胆振東部地震に対する対応等について【サンエス電気通信(株)】
- <概要>
- 東日本大震災を契機に、1年ほどかけてBCPを策定。事業継続に必要な経営状況や設備等について、災害前の現状と被災後に何を行うのかを把握し、BCPに盛り込むべき事項を特定した。
- 安否確認訓練の実施は、最初は従業員に事前通知した上で行っていたが、現在は日時を伏せて実施週のみ通知するなど、より現実に近い状況を想定して行っている。
- 今回の震災を受け、本社ではなく支店が被災した場合も想定した内容の見直しが必要。また、安否確認システムは画像添付が可能なものにすることも検討する。
- 構成機関の取組紹介
- BCP策定サポート保証について【北海道信用保証協会】
- <概要>
- 震災直後から特別相談窓口を設置し、休日も相談を受付。 資金繰り確保のため、当協会独自で「緊急短期資金保証制度」を創設したほか、国の被災中小企業対策としてセーフティネット保証4号の取扱いを実施している。
- また、北海道経済産業局のBCPアクションプランの協力機関となっていることを契機として、「BCP策定サポート保証」を創設。11月から制度開始を予定していたが、震災の発生を受け、10月12日に前倒しで開始した。
- BCP(事業継続計画)策定支援コンサルについて【北海道銀行】
- <概要>
- 従来、BCPの策定は営業活動の中で劣後となることが多かったが、今回の震災を契機に事業者のBCP策定ニーズが高まっている。
- その状況を踏まえ、災害対応体制の構築をサポートするため、当行、道銀地域総合研究所及び北海道経済産業局が連携し、BCP策定支援コンサル事業を開始。また、事業の一環として、「経営者のためのBCP 対応セミナー」を11月19日に開催した。
- ミラサポ活用によるお客さまのBCP策定支援について【北洋銀行】
- <概要>
- 震災後、ミラサポの「BCP専門家派遣事業」を営業店に周知し、制度活用を促進してきた。また、本年、道東3地域においてBCPセミナーを北海道経済産業局とともに開催した。
- 当行のこうした取組が先日新聞に記事掲載されており、企業の目に触れる機会が増えることで、BCPに関する相談が増えていくことが期待される。
- 意見交換
詳細は以下をご覧ください。
当局局長開会挨拶
会場の様子
参考:BCP(事業継続計画)とは
自然災害などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限に止めつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、あらかじめ行うべき活動や事業継続のための計画を定め、文書化したもの。
当局では、BCPの策定に役立つ情報を一元的に集約し、提供しています。