デザイナーと商材企業による審査を経て、313点の中から受賞作品を選定しました。
優秀賞8作品の中から、栄えあるグランプリと準グランプリを発表いたします。
新型コロナウイルス感染者が急増している状況を勘案し、感染拡大を防止する観点から、展示会・表彰式・トークショーを中止とさせていただきます。
イベントに参加を予定されていた方におかれましては、ご理解いただきますようお願いします。
札幌文化芸術交流センター 2F SCARTSスタジオ
2月29日(土)
富田 光浩
ONE INC.
アートディレクター/クリエイティブディレクター
http://www.one-inc.info/
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この度は新型コロナウイルス感染拡大の状況により、表彰式と展示会が中止となり、誠に残念でした。この事態が少しでも早く終息に向かうことを切に願います。そんな中、関係者の皆様のお力添えによりWEB上での展示会が行える事は、とても意義のある事でうれしく思います。今年度の審査会は2019年12月19日・20日に行われ、応募総数313点の中から、柏崎桜さんの「北大石鹸(ピュアフコイダン)/(マリングリーン&フコイダン)」のパッケージデザインがグランプリに輝きました。北海道大学の研究成果から生まれた美容石鹸を知的なデザインでまとめた秀逸なアートディレクションを讃えての栄えある受賞でありました。今回のコロナ騒動もそうですが、我々の経済、そしてデザインの仕事は社会の動きと大きく関係しています。例えば、これからのパッケージデザインは脱プラ・減プラなどサステナブルな社会とどう向き合っていくかという検討も各方面で始まっています。我々デザインに関わる者は時代と共鳴しながら答えを出していく使命があると思います。このコンテストが、世の中にとっていいデザインを送り出す一助になれば。そこから生まれたいいデザインを、知財で守るという事の啓発になればうれしく思います。
寺島 賢幸
寺島デザイン制作室
アートディレクター・グラフィックデザイナー
https://tera-d.net/
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昨年に引き続き2回目の審査でしたが、前回以上に審査員とクライアントのみなさんの気持ちがまとまった審査会だったように感じています。良いデザイン、気になるデザイン、そして売れるデザインは何だろうということに関して、クライアントの方々もとても素直に真剣に耳を傾けてくれて、商品化への可能性が高まったように思います。各部門の上位作品も頭ひとつ抜け出たものがいくつもありましたので迷うことが少なく、後押しのしやすい審査となりました。また、力のあるデザイナーの参加が増えて全体が底上げされてきましたので、市場で戦えるデザインが集まってきています。昨年の受賞作も商品化されて店頭で見かけたりしますし、売れ行きがいいとも聞いています。このコンテストに参加すること自体が商品のPRになっているのは間違いなく、さらに受賞することで認知が広がっていることを考えると、商品化しないのはもったいないことですね。
鎌田 順也
KD
アートディレクター/グラフィックデザイナー
http://kamadajunya.com/
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パッケージは商品の顔であり衣装。顔と衣装は第一印象をつくり出します。会社の面接などでも第一印象が重要なのは間違いありません。人間であれば第一印象がわるくても仲良くなることもありますが、パッケージの場合はそうはいきません。どんなに商品を磨き上げ、デザインコンセプトを練っても、パッケージがイマイチだとその良さが伝わりづらいものです。では、どんな第一印象をつくるかですが、単に「小洒落れば良い」というわけでもない。第一印象は商品から導き出されなければ、伝えたいことが正確に伝わらない。このコンペで選ばれたデザインは、商品から魅力を抽出し、的確に定着させています。結果として、それが素晴らしい「第一印象」をつくり出しています。商品化にあたっては、デザインの良い部分を活かしつつ、商品価格とターゲットに合わせたブラッシュアップが必要かと思います。上記にご注意いただきながら、目的に対して的確なデザインに仕上げていただければと思います。
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.7
No.8
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この度はグランプリに選出いただき、ありがとうございました。「海や海藻の力で肌を優しく守る」というイメージでスケッチをし、直感的に良いと感じた形を元にしたデザインです。自分で言うのも何ですが、特に大きな仕掛けや意外性、具体的なアイコンも無いので制作中は不安もありました。しかし、今回賞をいただけたことによって、頭でっかちにならずに「自分が心地よいと思うデザインを追求してもいいんだ」という自信を持つことができました。また、日頃から商品価値を伝えきれていないパッケージを見かける度に、もどかしい気持ちを抱いていた自分にとって、わずかでもそうした状況を改善する力になれると分かったことが大変嬉しいです。運営事務局の皆さま、企業の皆さま、審査員の皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。今後もパッケージを含め様々な分野で、楽しく、真摯にデザインをしていきたいです。
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北海道マリンイノベーション株式会社
この石鹸は、こだわりの原料を使用し、ハンドメイドで丁寧に作られた弊社の自信作です。その中に北大と研究開発してきた肌の瑞々しさを保つ高純度ガゴメ由来フコイダンを昆布1枚分入れた、他社では真似できない技術を詰め込んだ高級洗顔石鹸と自負しています。しかし、「こだわり」、「機能性」、「価値」をどうやって消費者に伝えて認めて貰うかに日々悩んでおり、今回このコンテストの素材に応募しました。このパッケージデザインを見た時に、この商品の「価値」を的確に伝えてくれる素晴らしいクオリティのデザインだと一目惚れしました。ネーミングもラインナップの一つであった「ピュアフコイダン」をブランド名として提案して頂き、一番伝えたいメッセージがこれだったと改めて気付かされました。この商品が、どんなお店にどの様に並ぶのか?空想を膨らませてくれるデザインに期待が大きく膨らんでいます。
代表取締役 布村重樹
審査評
(富田 光浩)
(寺島 賢幸)
(鎌田 順也)