荷主・物流事業者の連携によるモーダルシフトに関する計画を認定しました

~ 物流総合効率化法に基づく総合効率化計画を国土交通省・農林水産省と共同認定 ~

2024年9月26日
経済産業省北海道経済産業局

 経済産業省北海道経済産業局では、栗林商船(株)、イオン北海道(株)、イオングローバルSCM(株)、センコー(株)、北海道センコー(株)から申請のあったモーダルシフト※1に関する総合効率化計画について、国土交通省北海道運輸局および農林水産省と共同で認定しました(2024年9月2日付け)。
 経済活動等を支える社会インフラである物流が、担い手不足等の課題のほか、物流の2024年問題※2にも直面していることなどを踏まえ、当局としては、こうした複数事業者が連携した幅広い物流効率化の取組など、持続的な物流の実現に向けた取組を支援していきます。

  • ※1 トラック等の自動車で行われている貨物輸送を、環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること。
  • ※2 トラックドライバーへの時間外労働上限規制の適用等により、産業活動に不可欠な物資が運べない事態が生じうる問題。

総合効率化計画について

 経済産業省北海道経済産業局では、国土交通省北海道運輸局など関係省庁とともに、複数事業者が連携して流通業務の総合化および効率化を図り、環境負荷の低減および省力化に資する計画について、物流総合効率化法に基づき、認定を行っています。
 認定を受けた計画に基づく事業に対しては、事業許可等の一括取得(みなし特例)や税制特例、運行経費等の一部補助、中小企業信用保険法の特例などのメリットがあります。

認定総合効率化計画の概要

実施主体

栗林商船(株)、イオン北海道(株)、イオングローバルSCM(株)、センコー(株)、北海道センコー(株)

計画概要

 トラックによる陸上輸送を見直し、RORO船を利用する海上輸送へ転換することによって、トラックドライバー運転時間の省力化、CO2排出量削減を図るもの。

<実施前>
 北広島にある道央圏配送センターから釧路集積センターまで10トントラックによる陸上輸送後、釧路市内6店舗に輸送。
<実施後>
 北広島にある道央圏配送センターから苫小牧港までトレーラーにて輸送し、苫小牧港から釧路港までをRORO船で運搬後、釧路港から釧路集積センターへトレーラーで輸送。釧路集積センターで10トントラックに積み替え、釧路市内6店舗に輸送。

計画による効果

<ドライバー運転時間の省力化>
年間 10,914時間(82.9%の省力化)
<CO2排出量の削減>
年間 302.8t - CO2(55.0%のCO2削減)

参考

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