上士幌町で複数の先進的なドローン配送を取り入れた実証実験を実施しました
~ 観光商品開発・買物代行の個宅配送・牛の検体配送 ~
2021年11月17日更新
経済産業省北海道経済産業局
経済産業省北海道経済産業局、イノベーションチャレンジ実行委員会(実行委員長:上士幌町長 竹中貢)、 (株)karch、セイノーホールディングス(株)、(株)エアロネクスト、(株)ノベルズでは、10月6日(水)~10日(日)、上士幌町の各地において先進的な実証実験を実施しており、10月6日(水)にドローン観光商品開発・買物代行ドローン個宅配送の2つの公開実証を実施しました。
上記実証に加え、10月7日(木)以降、牛の検体のドローン配送の実証実験も新たに実施する予定です。
【2021年11月17日更新】10月7日(木)以降の実証概要を更新しました。
10月6日(水)実施の実証概要
ナイタイ高原牧場におけるドローンを活用した観光商品開発デモ飛行
広さ約1,700ha、東京ドーム358個分の面積を誇る日本一広い公設のナイタイ高原牧場で、新たな観光商品開発の実証実験を行いました。
本実証は、ナイタイテラス内に設えたグランピング特設サイトの利用者がオーダーしたメニューを、麓からナイタイテラスにドローンで配送する新たな観光体験となる検証です。
ナイタイ高原牧場を飛行する
物流専用ドローン
グランピングサイトへの
フードデリバリー
次世代高度技術活用における個宅へのドローン配送実証
町中心部から離れた地区での町民の買い物支援を想定し、ドローンによって食料品を民家に配送する実証を行いました。
オンデマンドによる個宅へのドローン配送は、全国初の試みです。
本実証では、町民がタブレットで商品を注文、地元スーパーの商品を一時在庫している廃校跡地から購入者の自宅敷地へ、注文商品をドローンで直接配送しました。
本実証結果を基に、上士幌町では荷物を集積・一時保管するドローンデポを市街地に設置し、地上配送と将来のドローン配送を想定した買物代行サービスを本年11月頃から開始する予定です。
個宅配送へ飛行するドローン
食品を載せて自宅前に到着するドローン
10月7日(木)以降の実証概要(21/11/17 update)
※本実証は経済産業省「地域産業デジタル化支援事業」(実施機関:(公財)北海道科学技術総合振興センター)を活用して実施するものです。
牛の検体のドローン配送
(株)ノベルズ(本社:北海道上士幌町、代表取締役 延與 雄一郎)の協力のもと、牛の乳房炎の検体(乳汁)の配送に関して温度変化・振動影響等の観点で評価を行い、ドローン配送の安全性・品質維持の実証を実施しました。ドローンによる牛の検体配送の実証は、国内では初めての取り組みです。
試験管に入れた牛検体(乳汁)48本をドローンに搭載し、ノベルズ上士幌本社敷地内で20分間(約3km)の飛行を2回行った後、検体をトラックに積み替え、ノベルズ研究所帯広センターへ配送し、翌日検査を行いました。検証の結果、ドローン配送時の振動は配送後の検査品質には影響せず、ドローン配送が実運用に耐えうることが確認できました。
今回運搬した48本の
牛の乳房炎の検体(乳汁)
ノベルズ上士幌本社敷地内を
飛行するドローン
研究所到着後、研究員に確認頂き
配送完了(検査は翌日)
参考
当局ではドローン等の先端技術を活用した新たなビジネスモデルの構築をテーマに、道内におけるドローン物流の社会実装に向けた様々な支援・国内初の実証に取り組んでいます。
問い合わせ先
- 経済産業省北海道経済産業局 地域経済部 健康・サービス産業課
-
- TEL:011-709-2311(内線2554)
- FAX:011-707-5324
- E-mail:hokkaido-kenkoservice@meti.go.jp