子供だって特許は取れる
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松戸市の吉澤(よしざわ)君は万能電池ボックスを発明したんだ!
千葉県松戸市の吉澤亮太(よしざわりょうた)君は、小学5年生の時に乾電池(かんでんち)に導線をつなぐときに手で押さえたり、セロハンテープをはらずにすむ方法を考え、どんなサイズの乾電池でも使える「万能電池(ばんのうでんち)ボックス」を発明しました。これなら直列つなぎも並列つなぎも自由自在。特許庁に出願して実用新案登録が取れただけではなく、千葉県の団体によって事業化され、市内の小中学校に実験道具として納入されました。
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「牛乳パック切り開き器・パックン」の発明
使用済みの牛乳パックをリサイクルするためには、ハサミなどで牛乳パックを切り開かなければなりません。日本工業大学付属高校の菱田圭一君、山崎康宏君、籠谷泰嗣君の3人は、この展開作業がたいへんなので、なにか良い方法はないかと考えました。そして、3人でアイデアを出し合って、牛乳パックを簡単に切り開くことができる「牛乳パックン」という装置を発明しました。この「牛乳パックン」は、「全国学生児童発明くふう展」に出品されて、発明協会会長賞を受賞するなど高い評価を受けました。そこで3人は、新規性喪失(そうしつ)の例外規定(発明の公表後に出願しても特許がとれる救済措置(そち)のこと)を申し出たうえで、平成8年3月に特許を出願しました。
この特許は、平成9年に「特開平9-254081号公報」として出願公開され、平成12年7月に特許として登録されました。 -
「車椅子(くるまいす)タイヤクリーナー機」の発明
青森県立青森工業高等学校では、養護学校と連携(れんけい)してニーズ調査をおこない、利用者の立場に立って、実際に役に立つ独創的なものを授業の中で製作しています。なかでも、同機械科3年生の伊勢彰人君、釜萢宏一君、川村将司君、葛西紀世君、蛎崎渉平君、細川美穂子さんの6人が取り組んだ「車椅子タイヤクリーナー機」は、いままでになかった新しい装置でした。
「車椅子タイヤクリーナー機」は、これまで重労働だった車椅子のタイヤ洗浄(せんじょう)を、飛躍的(ひやくてき)に改善したため、多くの人々から喜ばれました。さらに、最初の1号機から2号機へと改良が進むなか、さまざまな改善工夫のアイデアも生まれています。6人は、これらを特許出願するため、出願に必要な実験データの収集などの準備を進めています。 -
整理棚(せいりだな)で特許を取ったアメリカの少女は、なんと小学5年生!
アメリカ合衆国バージニア州レイシャル・カーティスちゃんは、小学5年生のときに発明した整理棚(せいりだな)で特許を取りました。
彼女が通っていた小学校では、5年生のときに発明競技大会に参加することになっています。偶然(ぐうぜん)、それまで使っていたスクール・ロッカー用の棚(たな)がこわれてしまったため、丈夫(じょうぶ)で使いやすい棚(たな)をつくろうと思い立ったのです。そのときに考えたものがよい評判だったため、特許を取ることにし、認められたのです